不動産賃貸経営の知識を高め実践!大家さんの会JRMA

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代表理事の3人。山崎和子さん(左)、本橋浩さん(右上)、秋田智雄さん(右下)

「多様性を受け入れて、持続的な会の成長・発展を目指していきたい」

3名は2018年1月より新代表理事として就任した

一般社団法人日本不動産経営協会(ジャルマ)

不動産賃貸経営経験年数25年以上のベテラン経営者が30%、10年以上の経験者が80%を占め、全員が事業的規模で不動産経営を行っている。毎月1回の例会(および懇親会)と年1回の合宿を定期開催。その他、物件見学会、体験会、懇親会などグループ活動を行っている。


2018年8月の例会

テーマは空室対策や資産活用など

一般社団法人日本不動産経営協会、通称JRMA(ジャルマ)は、1981年に発足した大家さんの会の草分け的存在。相互に情報をギブアンドテイクし、不動産賃貸経営の知識を高め実践していくための勉強会だ。

会員の大半は賃貸物件を事業的規模で所有しているオーナーで、経験豊富でありながらさらに賃貸経営に関わる知識やスキルを磨きたいという、賃貸経営に前向きに取り組む姿勢のある会員が集まっている。

また、宗教・政治的色彩を持たず、いかなる団体・企業等から援助・後援等を受けずに、会員だけで運営する独立・中立組織だ。会においての営業行為等は禁止されている。ストイックとも言えるほどの厳しいルールが徹底されているのだ。

「だから、カリスマと呼ばれるような人は存在しません。代表理事が3人であることも会員間に差がないことの表れです。代表理事3人制は私たちで2期目ですが、継続して理事となっている者はいません。安心して不動産オーナーが学べる会にしたいのです」と本橋さん。

現在の会員数は99人で、サラリーマン大家と専業大家の比率は半々だという。

「次の一歩」として会員のダイバーシティ化を推進

37年間も会が継続しているのは、そのための努力を怠らないからでもある。

「せっかく積み重ねてきた歴史があるのですから、長く続かせなければならないと思っています。2015年に一般社団法人化し、会としての組織は整いました。今後も魅力ある会であり続けるために、『次の一歩』を踏み出そうとしているところです」と語るのが山崎さん。

「次の一歩」としてさまざまなプロジェクトを立ち上げている。中でも紹介したいのが、「会員募集戦略」プロジェクト。優秀で活発な新人会員の獲得により、会の活性化を図るのが目的だ。

「会が求めている人材は、一言で言えばダイバーシティ=多様性です。大家経験が浅くても会へ貢献できる情報や知識を持っている人、女性目線で提案してくれる人、自分のビジネスの得意分野で直接的・間接的に賃貸経営に寄与できる人などなど、多様な人材に入ってもらいたいと思っています」と本橋さん。

「もちろん、サラリーマン大家さんで、賃貸経営について職場の同僚には話せない、相談相手を探しているという方でも構いません」と秋田さんは繋げるが、山崎さんは「ただし、趣味として不動産経営を考えているとか、安易な気持ちで入会を希望する人はお断りする場合があります」と。会員になる側にも心構えが必要だといえよう。

入会にあたっては、不動産経営の履歴や事業目的、入会することによって会に貢献できることなど、さまざまな項目についてプロファイリングシートを作成してもらう。そして代表理事をはじめとする執行部による面接で合否が決まる。また、事業的規模で経営していることも条件となる。

なお、多くの方の応募があったことで、2018年8月現在、新規入会募集は行っていないが、興味のある方のために「オープンカレッジ」が開催される予定なので、詳しくはホームページを確認してもらいたい。

魅力ある講師による、魅力ある講演を発掘

同会の主な活動は、毎月行われる定例会と年1回行う合宿と総会。定例会後には懇親会が開催され、1泊2日で実施される合宿も含めて、会員の交流が深まる機会を多く設けているのが特色だ。

また、定例会では会員の発表の他に、内外の著名講師、税務・法務等の専門家を呼び、他の講演会では話さない、この会でのみ聴くことができる貴重な内容の話を聴くことができる。この講師の選定にもこだわりを持っている。

「この会では会公式のコメントや意見・見解などはあえて出していません。さまざまな情報の中から会員が自ら取捨選択して、自分のビジネスに生かしてもらいたいと考えているからで、講師の選定も偏りのない、公正な人選を心がけています」と秋田さん。

本橋さんも「あえて意見が対立している2人の講師を、別々の回に招いて語ってもらったりしています。どう解釈するかは会員の判断に任せています」と語る。

「どんな講師を呼ぶかも大切ですが、どんな内容を語ってもらうかも重視しています。ですから事前の打ち合わせを十分に行った上で、会員が興味を持ち、聴いてよかったという話をしてもらうようにしています」と山崎さん。

会員のグループ化により、さらなるコミュニケーションの醸成を

「現在の会員数は、程よい人数だと感じていますが、将来的には120名程度まで増やすことも考えています」と山崎さん。

会員が増えても会員間の交流を促し、会に参加しやすくなるように、現在グループ活動も進めている。全会員を無作為に6つのグループに分けているのだ。

「1グループ10数人ですからコミュニケーションも取りやすく、グループで物件見学会をしたり勉強会に参加したり。趣味の領域でも仲が深まっているようです」と秋田さん。

「この他にもニュースレターの発行、フェイスブック、メーリングリストなどで会員間のつながりをバックアップしています」と山崎さん。

「将来的には会員の子供や孫の世代も引き続き会員になってもらえるといいですね」と本橋さんは語る。

外に対しては会員を守るためにクローズされていながら、会員間のコミュニケーションは非常にオープン。これが会員間の結束力を生み、会に対する強い信頼につながっている。時を経ても揺らぎない、この会の強さの秘密だと感じた。

※この記事は2018年8月に取材をしたものです。

取材・文/本多 智裕 撮影/工藤 朋子

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